腰痛の人の布団の選び方

腰痛の人は就寝時の布団やマットレスなどが自分に合っているものかどうか気になっている人が多いかと思います。睡眠時はできるだけ腰への負担をなくして、体への負担や疲れを残さないように、いい布団を選びたいものです。腰痛対策としてよく言われるのが、畳の上に敷布団を敷いたり、ベッドのマットレスの下に固い板を置いたりすることです。これで腰が沈みにくくなり腰痛が改善される可能性はありますが、一日の疲れをとるためにやはり適度な敷布団の固さを考えるべきだと思います。


やわらかい寝具では、腰が眠っているあいだに反りやすくなったり、沈みやすくなったりしてしまいます。極端に硬くなりすぎるのもよくありませんが、昔ながらの「せんべい布団」程度の硬さがよく、腰痛以外にも体の全体に対して、よい作用をもたらしてくれます。良質な睡眠をとるには、寝具は硬すぎずやわらかすぎずのものを選ぶのがよいのです。それは人の筋肉の硬さくらいがちょうどよいと言われています。人は仰向けに寝ている時が一番熟睡しているため、硬すぎたりやわらかすぎたり、寒すぎたり蒸れて暑すぎたりすると、寝つきが悪く寝返りが多くなり、横向きになったりして熟睡できにくくなります。腰痛の原因は様々ですが、簡単に言うと姿勢の悪さ、筋肉の弱りなどにより負担が重なり、耐え切れなくなった時に起こります。悪い姿勢を長時間続けていると、背骨や骨盤が歪み、神経の圧迫・筋肉の緊張・血液や体液の循環の滞りを起こし、体の不調を誘発します。


寝具との関係でいえば、やわらかいものは、腰痛の原因となります。腰痛を防ぐにはなにより正しい寝姿勢が大切です。腰や首に負担をかけずに、背骨が立っている時よりも少し緩やかなS字を描かなくてはなりません。それには体が沈み込まないように適度な硬さを持った敷布団が必要になるのです。また、この適度な硬さが、血行不良や筋肉疲労を防ぎ体の歪みを矯正するため寝返りを自然なものにします。最良の寝具とは寝ている間に緩む筋肉のかわりに背骨をしっかりと支え、筋肉が緊張しない硬さのものといえるでしょう。硬すぎずやらわかすぎないものは、体全体が安心して休息できるので、腰痛はもちろん、快適な睡眠が得られるのです。私たち人間は人生の3分の2を睡眠に費やしているといわれます。よりよい睡眠をとるため、腰痛予防のためににもよい布団選びと、普段から腰痛体操をしたり、よく歩くなどして、筋力をつけることが必要です。